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かんとこうブログ

2020.11.24

三連休の人出・・人々は我慢していたのか?

三連休は、好天に恵まれ観光地は賑わいを見せていたようです。アグープという会社が、携帯電話の位置情報から三連休初日の15時及び21時の主要地点の人出についてのデータを発表しており、その一部は新聞などでも紹介されています。今日はこの人出のデータをご紹介します。このデータには、この三連休の初日の人出と①感染拡大前の1月~2月との比較、②緊急事態宣言前の4月7日との比較、③前年同月比との比較がなされています。さらに今年に入って以来の毎日の人出のデータも提供されていますのでそちらもご紹介いたします。

まずは、三連休初日、11月21日土曜日15時台の人出です。


場所は関東地方で発表された全地点のデータを載せました。数字は増減%で、赤字は、比較する時期と比べて減っている場合です。それぞれの傾向は極めて明確です。

まず感染拡大前(今年1月18日~2月14日までの15時台)との比較では、ほとんどすべての地点がマイナスで、人出がその頃よりも少ないことを示しています。例外は3か所で、中央前橋駅、松戸駅、箱根湯本駅です。このうち中央前橋駅と松戸駅については、プラスはわずかであり、観光地である箱根湯本駅の突出したプラスとは異なっています。

次に緊急事態宣言前の4月7日との比較では、様相が異なり約半数ほどがプラスとなっています。大幅に増加しているところは箱根湯本駅、元町・中華街駅、渋谷センター街、浦和駅、片瀬西浜海水浴場、羽田空港国内線ターミナル駅などとなっており、いわゆる観光地と繁華街に繋がるターミナル駅が増加していたことがわかります。そうでないターミナル駅はおおよそマイナスでした。

最後に前年同期比ですが、これは前年の11月の15時台の平均と比較です、これもほぼ最初の感染拡大前と比べると軒並み減少で中央前橋駅、松戸駅、箱根湯本駅のみプラスという結果でした。今の結果をグラフで示します。

さらにこれら地点のうち、主要な地点について、今年1月からの毎日の人出のグラフを示します。

赤い三角印は5月の連休時期を示しています。青色が平日、オレンジ色が休日を示していますが、これらの中では、程度の差はあれ、平日が休日を上回っていますが、この平日と休日の差がターミナル駅の性格を表しているようです。また感染拡大前後で比較すると、前橋と宇都宮はあまり差がなく、新宿と渋谷の前後の差が最も大きく、池袋と大宮がそれに続いています。

これらの中では、東京駅がこれら11地点の中で平日と休日の差が最も大きく特徴的です。また感染の前とそれ以降の比較では、羽田空港が最も前後の差がきく、次いで東京駅であり、航空便、新幹線の利用激減を物語っています。元町・中華街駅、箱根湯本駅のいわゆる観光地は、平日・休日の差も時には逆転しており、感染拡大前後もあまり変化していないことがわかります。

以上まとめると以下のようになります。今回の三連休の人出は

①ほとんどのターミナル駅では、前年同月および感染拡大前とくらべて人出は少なくなっているが、緊急事態宣言前に比べると繁華街に繋がる、あるいは旅行関連のターミナル駅では増加、ビジネス要素の強いターミナル駅では減少している。

②人気観光地は、前年同月、感染拡大前、緊急事態宣言前のいずれよりも人出が増えている。また緊急事態宣言前に比べると、観光スポット近辺のターミナルでも増加している。

③感染拡大前後を比べても中央前橋駅、宇都宮駅、元町中華街駅、箱根湯本駅では、人出があまり変化していない。

さらにまとめれば、この三連休、人気観光地の人出は、感染拡大前よりも昨年よりも多かったが、一般のターミナル駅は感染拡大前や昨年よりも減っていましたた。ただし、緊急事態宣言前にくらべると増えているところも結構あったということになるでしょうか? それなりに我慢をされたかたがいた一方で、観光地に出かけた方も多かったということになります。Go toキャンペーン見直しは遅すぎたかもしれません。

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