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かんとこうブログ

2021.01.12

頼みの正月3が日も人出はさほど減らなかった?

初詣の人出は昨年に比べて大幅に減っていたようですが、正月3が日首都圏の繁華街や観光地ではどうだったのでしょうか?例によってアグープのデータを引用して首都圏(13県)の繁華街と観光地の人出が減ったのかどうか検証してみたいと思います。

引用するデータはアグープの東日本のデータのうち、2020111日から202118日までの13県の主要地点における日別平均人口のグラフです。

agoop_analysis_coronavirus.pdf
グラフを示す前に、見ていただきたいポイントを説明します。それは、その地点の人出の種類についてです。アグープの日別平均人口のグラフでは、平日が青棒で、休日はオレンジ色の棒で示されます。今回データを提示するにあたり各地点を分類してアルファベットで表示しています。

B:Business 仕事上の人出が中心であり、平日の人出>休日の人出
BC: Business Combined  仕事上の人出がやや多い 平日の人出休日の人出
: Combined  仕事上と買い物や遊びの人出がほぼ同じ 平日の人出休日の人出
L;Leisure 買い物や遊びの人出が中心 平日の人出<休日の人出

全体を見て青棒が長いかオレンジ棒が長いかで決めています。

これを踏まえて、埼玉県と千葉県のデータです。縦軸はそれぞれ異なっていますので、正月3が日がそれ以前と比べて減っているかどうかだけを注目してください。横軸の黒い111日と121日の位置を、赤い11日の位置を示しています。赤いの真上をみて他と比べて減っているかどうかに注目してほしいということです。

埼玉県と千葉県は、ほとんどが平日と休日の人出がほぼ拮抗してるCタイプの地点でした。赤いの正月3が日はさすがにそれまでに比べて減少が見られますが、思ったほどでもないように思えます。最も減少した大宮駅、西船橋駅でもそれ以前の時期の半分くらいでしょうか?

次に東京をみます。東京は全部で3枚あります。

3が日がそれまでの半分以下に減っているのが、渋谷駅と表参道駅、新宿駅あたりでしょうか?逆に減り方が少ないのは渋谷センター街と歌舞伎町です。

このうちの4カ所は典型的なBタイプで、3が日は大幅に減っています。それらに比べると池袋、上野駅の減り方は少ないように見えます。

銀座駅、六本木駅は3が日の人出はそれ以前の半分くらいですが、浅草駅や吉祥寺駅、羽田空港はほとんど減っていないように見えます。

最後に神奈川県です。

横浜駅、桜木町駅、関内駅は明確な減少が見られますが、元町中華街駅、片瀬西浜、箱根湯本は、明確な3が日の減少が認められません。

以上各タイプ別に3が日の人出をそれ以前と比べ要約すると以下のようになります。

Bタイプ 半分以下に減少、BCタイプ 半分程度までに減少、Cタイプ やや減少~半分程度まで減少、Lタイプ 歌舞伎町以外はほとんど減少していない

3が日一般企業は休んでいるでしょうから、仕事上の人出が激減するのは当たり前ですが、それ以外の目的の人出はあまり減っていなかったのではないでしょうか?去年のデータとの比較ができませんので正確なところはわかりませんが、去年の6割減と言われた初詣ほどには減っていないのではないでしょうか?

緊急事態宣言後の初の週末が過ぎましたが、これまでのところ、正月3が日のおかげで、感染拡大が小休止したとの兆候はまだ読み取れません。緊急事態宣言が出されて、この連休中人々の行動は変化し、街への人出は減ったのでしょうか?明日はそれを検証します。

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