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かんとこうブログ

2021.04.16

消費動向調査VS景気ウオッチャー調査3月の結果

昨日ご紹介した耐久消費財のデータは消費動向調査の一環として発表されたものですが、今日は消費動向調査と景気ウオッチャー調査の対比をご紹介します。

消費動向調査は、その名の通り消費者を対象にして様々な質問をしてその回答により消費者態度指数を計算しています。一方景気ウオッチャー調査は、景気に敏感な人たちを選んで調査をしていますが、消費動向との違いは、物を作る側や売る側の事業者がかなり入っていることです。極論すると消費動向調査は消費者、景気ウオッチャー調査は事業者の意識調査ということになります。実際の調査票はほとんど同じです。

上が景気ウオッチャーの質問票、下が消費動向調査の質問票ですが、ほぼ同じと言ってもよいと思います。あえて違いを探せば消費動向調査は今後半年間と期間を区切っているのに対し、景気ウオッチャーは期間を提示せず現在の状況を聞いていることですが、後でご紹介するように、それは回答に影響を与えているとは思えません。回答から集計する方法も同じなのですが、得られた指数ではこれまでご紹介しているようにいつも差が出ています。

これが消費動向調査3月の結果です。全体的に2か月連続の改善ですが、総合指数である消費者態度指数は36.1です。これに対し景気ウオッチャーの数値はずっとよい数字です。

総合指数である合計の値を見ると49.0となっています。ところが今年の1月の指数をみると消費動向32.0なのに対し景気ウォッチャーが31.2と逆に消費動向の方が若干高い値になっています。つまり消費動向が低め安定なのに対し、景気ウォッチャーは、上振れしやすいという特徴があります。この傾向は両者のグラフを時期をそろえて並べるとよくわかります。

上が景気ウォッチャーの推移、下が消費動向の指数です。データが示されている期間が違うので時期を合わせています。青い点線で補助線を入れていますが、景気の底の位置は極めてよく一致しています。ただ、数値はかなり違っています。景気ウォッチャーの方は時折50を超えていますが、消費動向の方は決して50を超えることはありません。両者を比較すると約10ポイントほど差があるように思えます。

この差が何に由来するのかについては、以前も説明したように、立場の違いにその最大の要因があると思われます。消費者と事業者の立場の差がこのような調査結果の差を生じさせているのではないかと思っています。

この両者、タイトルを聞いただけではなかなか区別はつけられないと思います。ニュースを聞く際には留意しておきたいものです。

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