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かんとこうブログ

2021.05.14

もはや「さざ波」ではない日本のコロナ

内閣官房参与の「さざ波」ツイートが話題になりましたが、これを巡って「日本のコロナはまだ外国と比べて桁違いに少ない」と言った某有名人の発言も報道されていました。実際のところ、最近の感染状況については、悪い意味で世界レベルであり、「桁違いに少ない」というのは昔の話であるということをご紹介します。データは札幌医科大学の特設サイトです。まず、最近7日間の人口100万人あたりの感染者からです。

日本の人口100万人あたりの感染者数は339.9人で、世界平均の半分です。あのインドの6.5分の1,アメリカの2.3分の1、ドイツの3.5分の1、イギリスの1.3倍です。しかも現在世界で拡大中の国は少なくこのままいくと欧米並みになる日も遠くないように思えます。次に死者数です。

死者数についてももはや世界レベルになってきたということが理解できると思います。インドの4分の1というのは感染者数に比べるとむしろ多いように思えます。おそらく多くの人のイメージにある日本の位置は次の累計感染者のグラフのようだと思います。

人口100万人あたりの累計感染者数のグラフです。確かにまだ桁違いに少ないと言っても間違いではないでしょう。でもそれはすでに過去の話になっているのです。ついでにワクチンの接種についてもグラフでお見せします。ここでは部分接種率(少なくとも1回接種)のグラフですが、完全接種率も似たようなもので、日本が周回遅れであることには変わりありません。

冒頭で人口100万人あたりの感染者数が欧米並みになる日も遠くないかもしれないと書きましたが、その理由の一つはこのワクチンの接種率の低さです。インドですら日本よりも接種率は高いのです。ワクチンの接種率はともかく、最近の感染状況の深刻さがなかなか理解されないと嘆くのであれば、こうした客観的な事実も、積極的に使って国民に訴求すればよいのではないかと思っています。

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