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かんとこうブログ

2021.06.30

5月の日系自動車メーカーの生産台数、前年同月比大幅増加ではありますが・・

昨日日系の自動車メーカーが5月の生産台数を発表しました。全般に前年同月比は大幅に増加していますが、半導体不足の影響で、台数そのものは決して多かったわけではありません。昨年の5月は、最も生産が落ち込んだ月でしたので、それと比べて増加するのは当たり前で、いわゆる平年と比べてどうなのかということはわかりません。そんななかで、注目すべきはホンダの国内生産台数で、なんと8社の中で唯一前年同月比がマイナス、しかも大幅なマイナスでした。いかに半導体不足の影響が深刻か想像できようかというものです。

今月から前年同月比のデータは掲載しないことにしました。単に生産台数のグラフを載せ、比較できるように2019年の月平均(紫破線)2020年の月平均(赤の破線)を入れておきました。
5月の生産台数は、前年同月比が大幅増にもかかわらず惨憺たるものであると思います。全般に低調であった2020年の月平均台数を上回ったのは、トヨタの世界生産とダイハツの国内生産だけ(赤丸をつけました)でした。

グラフを眺めていただければ、この45月の生産は、昨年の同時期ほどではないにしても、かなり大幅な落ち込みであることが理解していただけると思います。少なくとも5月に限れば、前年同月比が増加ということには何の意味合いもありません。ご参考までに、5月の各社の前年同月比と前々年同月比のグラフを示します。 

左が前年同月比、右が前々年同月比ですが、あまりの差異に驚かれるのではないでしょうか?前年同月比は平時にこそ有効な指標たり得ますが、コロナ禍のような非常時にはミスリードさえしかねない危険性を含んでいるのではないかと思います。それにしても、注文から納車まで7カ月待ちというような話も聞きました。半導体不足の影響は本当に深刻と思われます。

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