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かんとこうブログ

2021.08.23

日塗工業況観測アンケート7月結果・・先月と同様に前年同月比と前々年同月比が乖離

先週の金曜日に日塗工の業況観測アンケートの7月分を受け取りました。すでに組合員の皆様にはFAXでお送りしましたが、例月のように若干の解析を行いましたのでご紹介いたします。

まず概況からですが、出荷金額ベースで前年同月比は船舶構造物を除きプラスでありながら、前々年同月比は全分野マイナスと先月とほぼ同様な結果でした。この中で、自動車用途においては先月までの大幅超過から30ポイント以上も低下しました。7月の自動車の大幅な下落は、昨年の6月から7月にかけての回復が原因ではなく、半導体不足やコロナ感染拡大による部品の供給不足が要因と思われます。

いずれにせよ、大勢において前年同月比がプラス、前々年同月比がマイナスというのは先月と変わりありません。

以前からご紹介しているように、コロナ禍から1年を経過して以降、前年同月比と前々年同月比の乖離が激しくなっています。この現象は、おそらく昨年春の大幅落ち込みから一応の回復をみせた9月までは続くであろうと思われます。乖離幅については、昨年の落ち込みが大きかった分野程激しくなっています。

最後に、ずっと続けているリーマンショックとの対比のグラフをお見せします。

全体として前年同月比の推移の仕方が、リーマンショック時とよく似ていることには変わりありませんが、気になるのが自動車はじめ工業用で再び下降しだした時期がリーマン時よりもわずかに早いことです。来月もおそらくこの傾向が続くと思われますので、今回の感染爆発によって再び経済が停滞へと向かうことが懸念されます。リーマンショック時も本回復には時間を要しました。今回についてはその轍を踏まず、感染継続による停滞の長期化がないようにと祈るばかりです。

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