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かんとこうブログ

2021.09.30

ワクチンの感染防止効果の検証・・いまだに高い感染防止効果を維持

ニュースでは、ブレークスルー感染が増加しているというような論調が目立ちますが、それは正しいのか?久しぶりにワクチンの感染防止効果がどの程度なのか検証してみました。データ元は首相官邸ホームページで、少し前の3日間の感染者数とそのワクチン接種経歴別内訳が掲載されています。昨日の段階では以下のデータが掲載されていました。

https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/vaccine.html

これをもとに計算した人口10万人あたりの感染者数は以下のようになります。

ここまではホームページの記載データの転載ですが、あとはこれを使って計算するだけです。

全年代での感染防止率が91.6%、65歳未満では90.6%、65歳以上では88.0%となりました。右側の青い数字はおよそ1か月前の818日~820日までの3日間における感染防止率です。比較するとこの1か月ほどで、全体では2%ほど防止率が低下したことになりますが、これは65歳以上の防止率が3.9%も低下していることの影響と思われます。

依然としてワクチンの重症化予防効果は高いとされるものの、抗体の数は接種後の経過時間とともに減少するとされており、優先接種をうけた高齢者や医療従事者においては、ブレークスルー感染のリスクが高まるという指摘があります。今回のこれだけの結果で結論づけるには早計ですが、高齢者の感染防止効果が低下しているという事実は警鐘を鳴らすには十分なように思います。継続してウオッチしていくべき事項だと思います。

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