かんとこうブログ
2021.11.08
人流増小休止なれど、実効再生産数は依然増加傾向
この週末の東京都、および周囲3県(埼玉、千葉、神奈川)の15時台の人出と東京都の実効再生産数の推移を報告します。アグープのデータによる6日と7日の15時台の人出(感染拡大前の2020年1月~2月の休日の平均を100とした時の値)は、先月末に比べてほぼ横ばいで増加傾向が小休止でした。東京都18ゕ所、周囲3県12か所の平均値の推移を示します。
再三お伝えしているようにお盆休み以降人流は増加傾向にありますが、この週末(赤丸で囲んだ部分)は増加傾向小休止でした。
一方で新規感染者数(7日間の移動平均)の直近の変化を見ると下げ止まり傾向にあり、単純に数学的な2次式での近似式を求めるともうすでに増加に転じているとの結果になりました。単純な数学的近似ではありますが、R2乗値はかなり高いので気になります。これも次にご紹介する実効再生産数と同様に注視していきたいと思います。これらの近似式から今日から2週間後を計算すると、かなりの新規感染者増となります。
一方東京都の実効再生産数の推移は以下のようになりました。
直近30日の実効再生産数は完全に上昇傾向です。とはいえ1.0を超えているわけではないので、感染者が増加しているのではなく、減少のしかたにブレーキがかかっているということです。さすがにここまで感染者数が減少するとそう簡単に実行再生産数も下がり続けるというのは難しいと思われます。ただし、近似式で計算すると2週間後には実効再生産数が1.0を超えて新規感染者が増加するという結果になりました。感染者数が少なくなりその分誤差範囲も大きくなっていますが、こちらも継続して注視していきたいと思います。