TOP3の最後を飾るのはAkzoNobelです。第2四半期の決算数字を下に示します。資料は以下から引用しています。
https://www.akzonobel.com/content/dam/akzonobel-corporate/global/en/investor-relations-images/overview-page/akzonobel-investor-overview-july-2022.pdf
昨年の第2Qからの収支への影響については以下の図にまとめられています。
いつも見てもらっている原材料コストの上昇と製品値上げに対比表です。
グラフのタイトルは「製品値上げ、2Qで(2021年初から)16%アップ、2年間の積み上げでは20%に」という意味でしょうが、堂々と原材料費の値上がり分以上に製品を値上げしたと言えるところがすごいと改めて思います。株主向けにはアピールになってもユーザーであるお客さんは黙って許してくれるのでしょうか?次の図も同じような意味ですごいと思いました。
さて、先日関西ペイントがアフリカ事業をAkzoNobelに2023年度中に売却すると発表がありましたが、そのことについても紹介されていました。
最後にSDGsですが、以下に示すように随分と充実しているように思えました。
①女性の管理職比率を2025年までに30%以上に
②多様性と帰属意識に関しての訓練とプロジェクトを実施
③2030年の目標達成 100%再生可能エネルギー使用、省エネ30%、廃棄物ゼロなど
④2030年までに持続可能な製品の供給を50%に、建築用塗料のプラ容器の50%以上をリサイクルに
⑤Scope1~3におけるCO2の排出を50%削減
⑥そのために技術開発投資と特許の保持を継続
実に先進的な取り組みであると思います。さすが環境先進地域ヨーロッパの会社であると思いました。こうした取り組み内容は近い将来日本の企業にも参考になるのではないかと思います。すぐには無理としてもいずれこうした取り組みを行わざるを得なくなるのではと考えています。