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かんとこうブログ

2022.11.09

やはり気になる感染増加

全国的に感染者が増えてきており、第8波の入り口だと言われています。今の日本の状況は世界的に見て、データ的に見てどうなのか調べてみました。まずは世界的に見た現在の日本の新規感染者数を札幌医科大学の特設サイト(下記)から引用します。

人口あたりの新型コロナウイルス死者数の推移【世界・国別】 (sapmed.ac.jp)

最近7日間の人口100万人あたりの新規感染者数のグラフです。もうすでに全数把握をしていない国があるとは思いますが、日本の新規感染者数は世界の主要国で2番目の位置にあります。これはこのところしばらく変わっていないように思われます。第7波にくらべれば、もちろん、大幅に減少していますが、世界も大幅に減少しているのです。

それでは死者数(人口100万人あたり)はどうでしょうか?

最近7日間の死者数については、欧米の方が日本よりも多いようです。ただしここも統計の取り方で数値は変わってきますので、本当のところはよくわからない部分もあります。一応、ここでは「最近の新規感染者は世界でもトップレベルの多さだが、死亡者は欧米の半分程度である」としておきましょう。

それでは日本の国内状況に関して、過去の感染拡大期と比較してみたいと思います。こちらは東洋経済のコロナ特設サイト(下記)から引用します。

新型コロナウイルス 国内感染の状況 | コロナウイルスの恐怖 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeizai.net)

下図は第7波の前の5月から現在に至る新規感染者数と実効再生産数の関係について並列で示したものです。感染拡大前には実効再生産数の数字が大きくなりますが、第7波の場合には、7月のほぼ一カ月間にわたり、実効再生産数については1.1から1.24までの値が保持されていました。これが7月から8月にわたっての第7波の感染拡大を引き起こしたものと考えられます。

現在の実効再生産数は、11月7日で1.1となりました。第7波を例をとるのであれば、今後実効再生産数が、1.1以上の数値を取り続けるのであれば新規感染者は拡大を続けることになります。実効再生産数が1.1ということは現在の計算式に依れば世代交代期間が2日ですので、2日で1割ずつ感染者が増加することになり、1か月では4倍以上の感染者に増加することになります。

以上、簡単に世界の動向、日本の近況を見てきましたが、統計がきちんと取られているのかどうか不明ですが、「日本は今でも感染者数では世界有数の感染国であり、感染状況的には12月中に第8波を迎えてもおかしくない状況にある」ように思われます。

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