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かんとこうブログ

2023.01.25

現在日本は世界一の感染国?!

ようやく第8波は峠を越えたと言っていい状況になりました。さまざまなデータからそのように判断されます。

過去の感染ピーク時と第8波のここ1カ月間の経過をグラフに示します。新規感染者のピークから遅れて現れる重症者や死者のピークも過ぎたと思われます。

いずれのグラフも左から3本の棒は過去のピーク時を表しています。新規感染者はこれまで最高だった第7波と同じ程度まで増えましたが、重症者も第7波と同程度で過去最高だった第5波よりも少なくて終わりそうです。問題は死者数の多さでこれまで最多だった第7波を上回り過去最高を記録しています。

新規感染者数の多さから入院者数は病床使用率とともに過去最多レベルであり、医療機関への負担は大きかったと推定されます。重症者病棟入院者はやはり第7波なみで第5波よりは少ない状況でした。いずれにしてもすべての数値から見ても第8波のピークはすでに越えたと推定されます。

ところで世界に目を転じると、いつのまにか日本の新規感染者数、死者数が世界最多に状況になっています。札幌医科大学のコロナ特設サイトからグラフを引用してご紹介します。過去7日間の新規感染者数(人口100万人あたり)、同死者数は現時点で日本が最多なっています。

新規感染者数だけでなく死者数も世界最多というのは驚きではないでしょうか?他の国は日本のように真面目に感染者数を集計していないとは思いますが、さすがに死者数まで集計が杜撰とは思われません。

累計の感染者数、死者数(人口100万人あたり)においては、日本はもちろん最多ではありません。

しかしながらこの累積感染者数を見ると、最多のフランスでは単純計算の感染率が60%を超えています。3年前の感染初期の集団免疫獲得のための免疫獲得者割合が60%でした。この時の基本再生産数は2.5でしたが、その後の変異種ではさらに感染力が強くなり、免疫逃避能力も高くなりましたので、基本再生産数も高くなっているはずです。従って今では60%の感染者では集団免疫の獲得にはならないのでしょうが、進んでいるワクチン摂取と併せれば世界の多くの国で高い抗体保持率になっていることは間違いないと思われます。

日本は感染者割合が25%で,4人に1人は感染したことになります。まだ欧米諸国よりは低いため、第8波において感染者数が多かったと考えることができるかもしれません。一方で累積の死者数についてはまだまだ日本は世界の中で少ない部類の属します。

累積死者数において日本がまだ少ない理由は、重症化率の高かった第5波までの感染者が他の国よりも低く抑えられたためと考えられます。第5波までの対応のおかげでまだ日本の累積死者数が少なくて済んでいるのだと思われます。

こうしてみると日本も遠くない将来に、欧米諸国のように第8波ほどにはコロナが感染拡大しない国になる希望があるようにも思えます。

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