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かんとこうブログ

2023.03.09

桜の開花予想2023・・その2

このところ随分と暖かい日が続いています。すでにニュースや天気予報で桜の開花予想日が報じられるようになりました。3月2日に本ブログでプロの気象関係者による日本各地の開花予想日を紹介させてもらいましたが、今日は本ブログで紹介している4つの方法を使って、実際に東京の開花予想日を予測してみたいと思います。

箱根園の一本桜 2022年4月23日

本ブログでは以下の4つの方法で予測ができるとご紹介してきました。

21日を基準日とし日平均気温の合計が400を超えた日 
24日を基準日とし日平均気温の合計が360を超えた日
21日を基準日とし日最高気温の合計が600を超えた日
魔法式exp(Ea*(T-Ts))/(R*T*Ts)の合計が23.8を超えた日 (Ea70R8.314Ts15 
これらの方法で予測するには、基準日以降毎日の平均気温と最高気温があればよいので、日本気象協会の過去の天気コーナーで昨日(3月8日)までの東京都中央区の平均気温と最高気温を調べました。本日以降はお天気.COMの16日間予想から最高気温と最低気温のデータを引用し、平均気温=(最高気温+最低気温)/2で計算しました。計算結果の一量表を示します。
   
    
4つの方法のうち④の魔法式だけが少し複雑な計算になりますが、エクセルで簡単に計算できます。
結果は表中に示したように、
①規準日2月1日で平均気温の合計が400超え・・3月16日、
②基準日2月4日で平均気温の合計が360超え・・3月14日、
③基準日2月1日で最高気温の合計が600超え・・3月15日、
④基準日2月1日で魔法式の合計が23.8超え・・3月14日 でした。
   
一方プロの開花予想はというと現時点で以下のようになっています。
  
日本気象協会だけがやや遅い時期を予想していますが、これは休眠打破が遅れる、すなわち基準日が遅くなる、と見ているためだと思われます。
   
ところで、こうした開花予想は過去3年間継続して行ってきており、実際に開花したあとは、気温の実測値を使って検証していますので、参考までにその結果もご紹介しておきたいと思います。
   
   
去年こそ的中度は今一つでしたが、2020年、2021年の結果を見れば、気温さえ正確に予測できればかなりの精度で開花を予測できることがおわかりいただけると思います。
   
もう来週には東京始め、福岡や高知で開花の声が聞かれそうです。「世の中にたえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし」です。

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