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かんとこうブログ

2023.03.16

桜の開花予想2023 その3検証

3月14日に靖国神社のソメイヨシノの標本木が11輪を開花させ東京の開花となりました。2020年、2021年にならび史上最も早い開花日となり、2月以降の気温が高かったことが説明されていました。

それでは先日ご紹介した4つの方法に対し実際の気温を使って検証してみることにします。

カンヒザクラ 鎌倉 長谷寺 2023年3月12日

それでは以下の4つの方法に対し、今日までの実際の気温データをいれて計算してみましょう。

実際の数値をいれた一覧表を下に示します。

それぞれの方法による予想日は前回(3月9日)の予想日と同じでした。結果は②と④が的中、①が2日、③が1日それぞれ遅いという結果でした。最近4年間のそれぞれの方法の的中率を見ると、②と④が3回/4年と的中率が高いことがわかります。的中率7割5分はかなりの的中率です。

この表でもうひとつ気がつくことは昨年がとびぬけて開花日が遅く、どの方法も的中しなかったということです。ここでは休眠打破の基準日を固定していますので、昨年の開花日が遅かった原因が A.休眠打破が遅れた B.休眠打破以降の気温が低かった のいずれが原因だったのかわかりませんので、実際の気温(日平均気温)を調べてみました。(下図)

左図が日平均気温の推移、右図が累積平均気温の推移です。両方の図から明らかなことは、2022年は他の年と比べて2月全般において気温の低い日が多かったということです。その結果累積の日平均気温も他の年に比べると低いままに推移しており、休眠打破以降の気温の低さが開花の遅れの主要因と推定されます。本来昨年秋以降の気温まで調べないと結論づけることはできないのかもしれませんが、ここでは上記のデータよりこれを結論とします。

②の方法によれば2月4日以降に日平均気温の累積値が360を超えると開花になりますので、仮に今年に比べて日平均気温が1℃ずつあがると約3日早まるという計算になります。今年の開花日は平年より6日早いということですから、実は今年の2月3月は平年(ここ30年ほどの平均)に比べ毎日2℃ほど暖かかったということになります。これをもって地球温暖化を論じるつもりはありませんが、早まる桜の開花には複雑な気持ちになります。

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