かんとこうブログ
2023.04.18
5類変更まで3週間・・現在の感染状況
このところ東京都では連続して感染者が増加していると報道されていますが、実際のところ感染状況はどうなっているのでしょうか?5類への変更を3週間後に控えて、現在の感染状況をチェックしてみました。情報元はいつものように東洋経済インラインコロナ特設サイトです。新規検査陽性者数、重症者数、死亡者数について昨年の12月から昨日までの推移を示します。
新規陽性者数が増えていると言っても過去の感染拡大期からみれば、ほとんど無視できるほどの数に留まっており、重症者数、死亡者数ともいまだ減少傾向が継続していると言ってもよい状況です。そうした中で唯一心配の種だったのが実効再生産数でした。4月5日の本ブログでご紹介しているように、実効再生産数についてはかなりの都道府県で1.0を超えてきている状況にあり、このままでは感染拡大の危険性もあると書きました。しかしながら、これまでのところ、なんとか1.0付近で踏みとどまっているようです。このまま再び減少に向かってくれればよいのですが・・。主要都道府県の4月17日までの実効再生産数を示します。
全般に1.0を超えた都府県が4月5日の時点よりも増えましたが、沖縄を除けばなんとか1.0付近で踏みとどまっています。沖縄は1.16と危険水域と言ってよいところに来ていますので、警戒が必要です。
これ以外の都道府県で1.0を超えた県の数も4月5日よりも増えました。
大都市圏だけでなく、地方でも実効再生産数はじわじわと増えているとも言えます。ただし、救いなのは、こうした実効再生産数が一挙に増えていっていないということです。少なくともこれまでの感染拡大期と比べれば、上昇の仕方が極めて緩徐です。全国の数値で見てもこの1週間はむしろ微減になっています。
現時点で見ると、沖縄の実効再生産数1.16が最も心配です。オミクロン株は2日で世代交代しますので、このまま1.16が1週間続くと計算上新規感染者の数が1.6倍以上になります。2週間後には3倍近くになり一挙に増えていく計算となります。5類変更へ向けて実効再生産数をウオッチし、沖縄については警戒を呼び掛ける必要があると考えます。