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かんとこうブログ

2023.04.26

依然として数量と金額の乖離は続く・・・日塗工業況観測アンケート3月の結果

一昨日日塗工から業況観測アンケート2023年3月分集計結果を受領しました。組合員の皆様にはすでに結果の概要をお送りしていますが、それに少し情報を加えてご紹介していきたいと思います。

まず各需要分野別の前年同月比の推移です。今月は数量と金額の乖離状態を調べるために経産省確報の数値もあわせて記載しています。

3月は2月に比べて、建築外装と機械・電機・金属がアップ、自動車、船舶・構造物、木工がダウンとなり、全体としてはわずかにアップとなりました。木工はこのところの前年同月比100以下の状況を脱却できず6か月連続100未満が続いています。

また数量についてはこれも前年割れが5か月継続しており、前年同月比における金額と数量の乖離が継続しています。

今回は経産省の確報と並べてみました。ほぼ同じような推移ですが、経産省確報では、数量の前年同月比はこの1年間1回も100を超えていません。つまり生産数量の前年比が日塗工よりも低く見積もられているのですが、その分だけ数量と金額の乖離が大きいように見えます。

先月も同じことを書いていますが・・・金額の前年同月比に目が行きがちになりますが、数量の減少は憂慮すべき状態にあります。下図は日塗工の業況アンケートの図表をそのまま引用したものですが、リーマンショック以降横ばいが続き、コロナでさらに落ち込んでいる状態から抜け出せずにいます。下図の下の図において直近の12か月を見ても、12か月の移動平均は下がり続けています。(下図)

一方、金額面では木工を除き、前年同月比が100を安定して上回るようになってきたとは思いますが、これが果たしてコロナ前の水準まで回復しているのかということがよくわかりませんので、今回は2つの方向からグラフを作成してみました。ひとつ目は、2018年=100として同じ月の前年同月比を掛け合わせた数値を調べてみました。2023年3月の指数値の場合計算は次式のようになります。

2023年3月の指数=2019年3月の前年同月比X2020年3月の前年同月比X2021年3月の前年同月比X2022年3月の前年同月比X2023年3月の前年同月比/(100^4)

個々の需要分野別を見ていくと辻褄の合わないところも出てきますが、全体を俯瞰すると、この半年ほどは販売金額が2018年のレベルに戻ってきていると言って良いのではないかと思います。木工を除きほとんどの需要分野で前年同月比は上向きになっており、100前後の数値になっています。これはすなわち2018年の水準に戻っていることを意味します。毎年の数値を累積していますので最新値が100ということは2018年の水準と同じだと言えるからです。

二つ目は、上の前年同月比の累積値単なる前年同月比を最近7カ月について比較してグラフ化してみました。

最新値である2023年3月の数値だけ見ると自動車を除き、おおよそ同じような数値になりました。しかしそれ以外の月では、単なる前年同月比の方が大きな値であることが多いことは明らかです。これは累積値にはコロナ禍の落ち込みが計算過程で織り込まれるためと考えられます。大きな増減のあった場合の影響はかなり長期間に及ぶと心得るべきです。が、しかし、一方では、もうそろそろコロナ禍の影響をあまり感じない時期にきているのかもしれません。

数量はなかなか回復せず、金額も製品価格が上がったがために前年同月を上回っているという状況が続いていますが、その金額の水準はコロナ禍前にやっと戻ってきたというレベルです。全体としては依然として需要の減少がこの先も続くのかが心配される状況であることに変わりはありません。

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