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かんとこうブログ

2023.05.09

5類移行前日の感染状況・・これが最後になるとよいのですが

昨日から新型コロナウイルス感染症が5類に移行されました。その5類移行前日の感染状況をご紹介して今後の参考にしていただけたらと思います。そしてできればこれが最後のご紹介になればよいなとも思っています。データはこれまでさんざんお世話になった東洋経済新聞社のコロナ特設サイトからの引用です。このサイトを利用させてもらっていたのは、ひとえに実効性生産数の数値が表示されているという理由からでした。単なる新規感染者数よりも実効再生産数の動向の方が、予測には重要だと考えていたからです。これまでデータを引用させてもらいました東洋経済新聞社に対して心から感謝の意を表したいと思います。

新型コロナウイルス 国内感染の状況 | コロナウイルスの恐怖 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeizai.net)

これから、新規陽性者数、重症者数、死亡者数、実効再生産数の順にご紹介していきますが、昨年11月から一昨日までのデータと、第3波、第5波、第6波、第7波のそれぞれのピーク時のデータとともに振り返ってみたいと思います。最初は新規感染者数(検査陽性者数)からです。

新規陽性者数は、今年の3月以降ピーク時に比べてずっと少ない状態が続いています。下段に過去の感染ピークのデータを示していますが、これまでの新規感染者数のピークは第7波と第8波であったことがわかります。現在の新規感染者数のレベルは第3波よりは少し多いレベルと見られますが、これから感染者が増えない限り医療体制に支障がでるようなことにはならないものと思われます。続いて重症者数です。

重症者数も4月以降は極めて少ない状態が続いています。重症者数に関するこれまでの最大ピークは新規感染者数とは異なり第5波であり、おりしも東京オリンピックが開催されていた時期でした。現在の状況は重症者数に関しても特に心配することはないように思われます。続いて死亡者数です。

死亡者数のこれまでの最高は第8波でした。重症化する人は少ないのに、高齢者などが突然急激に症状を悪化させ死亡するケースが多く見られました。ただし、その第8波が終わり、4月以降は死亡者が少ない状態が続き安定しているように思います。最後に実効再生産数です。

冒頭に実効再生産数のデータが公開されているのでこのサイトのデータを引用させてもらっていたと書きました。そして4月以降最も気にしていたのがこの実効再生産数だったのですが、時折1.0を上回ることはあっても長続きせず、ずっと1.0付近を上下している状態が続いています。この状態が続けば急激な感染拡大はないだろうと思われます。なお、この実効再生産数は、オミクロン株になってから計算式が変わりました。このため現在と過去を単純に比較することが難しくなりましたが、いずれにせよ、昨日の値は1.00であり、まさに現状維持であると言えます。

さらに主要都道府県の実効再生産数を示します。

いずれも1.0付近にあり、前回ご紹介した4月17日現在の数値よりも全般に低くなっています。

以上5類移行直前の一昨日のデータをご紹介しました。これらのデータから現在の状況は落ち着いていると言って良いと思います。ただ心配がない訳ではありません。それはこうしたデータの信頼度です。これまででさえ、感染が疑われても検査を受けない人が少なからずいたと推定されます。今後そうしたケースはますます増えていくものと思われます。感染状況の正確な把握がますます難しくなるであろうと懸念されます。しかしその一方で、そうしたことも織り込み済みで5類移行を決めたのでしょうから、欧米のように感染による免疫獲得者が一定の割合に達し、集団免疫を獲得してきているという期待があるのかもしれないと想像もしています。

これから先の予測はとても私などにはできませんが、願わくば、今回のご紹介が最後になりますようにと祈ります。

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