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かんとこうブログ

2023.05.10

ガソリン価格の国際比較・・日本のガソリンは高いのか?

IEAと言う国際機関があります。世界のエネルギー政策の元締めのような機関であり、エネルギーに関するあらゆる統計データも提供しています。先日「最新エネルギー価格」という題目の情報があると知らせてきたので覗いてみました。ガソリン価格についてちょっと面白いことが書いてあったのでご紹介します。

End-Use Prices Data Explorer – Data Tools - IEA

日本のガソリン価格は世界的にみてどうなのか?アメリカが安いというイメージがあるので、なんとなく高いのではないかいう感触を持っていました。実際は下図のようになっています。

この図は2022年の各国におけるガソリンの価格を示しています。図の左下に色と値段の関係が示されていますが、日本はアメリカや中国と同じ色なのでほぼ同じレベルであることがわかります。ひときわ高いのがヨーロッパ、安いのが北アフリカ、中東インドネシアと言ったところでしょうか?日本がもう少し高い方かと思っていましたので少し予想外でした。しかし、内訳を見るとこうした価格レベルになっている理由が納得できます。下図をご覧ください。

世界地図に示された価格差は言ってみれば税金の差であるということです。税抜き価格をよく見ると産地からの距離で若干の高い安いはありますがプラスマイナス0.2$の範囲に収まるのに対して、税金は北欧、西欧を中心に非常に高い税金が課せられており、日本の税金はヨーロッパよりも低く、さすがにアメリカよりは高いものの、チリやハンガリーと同レベルであることがわかります。

ガソリンの価格についてはわかりましたが、それでは他のエネルギー価格はどうかと思い調べてみました。公的な資料で新しいものが見当たりません。探した中では、資源エネルギー庁の「エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書2022)」が最も新しいものでした。これとて、統計数値は2020年のもので去年以降の物価高騰以前のデータなのですが、これ以上新しいものは見つけられませんでしたので、これでご紹介します。石油製品、石炭、LNG,ガス料金、電気料金の順にご紹介していきます。

https://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2022/html/2-2-4.html 

石油製品がガソリンだけでなく、軽油も灯油も同じように、税抜き価格はほぼ同じで、税金の多寡により価格差が生じていることが明白です。ということなのでガソリンだけでなく、軽油(ディーゼルオイル)、灯油もアメリカよりは高く、欧州よりは安くなっています。

石炭とLNGの輸入価格です。おそらく現在ではこの価格レベルからは大幅に値上がりをしていると思われますが、日本の石炭の輸入価格は韓国インドよりも高めであり、LNGの輸入価格は欧米よりもかなり高い水準でした。

最後にガス料金と電気料金ですが、これも大幅に上がっているので、他国との関係がどうなのか現在の姿が判断できませんが、2020年段階では、ガス料金は欧米よりも高め、電気料金も米仏よりは高めでした。

冒頭のガソリン価格ですが、日本の価格は政府の補助金で抑制されていたことを忘れていました。そうした補助金は他の国でも行われていたのかもしれませんが、日本のガソリン価格が西側諸国の中ではむしろ安い方であることの驚きとそれ以外のエネルギー価格はやはり高い方であることへのおかしな納得がありました。それにしてもこうしたエネルギー価格について最新の数値が2020年のものである「エネルギー白書」に何の値打ちがあるのか?これが一番正直な感想です。

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