かんとこうブログ
2023.05.31
4月の自動車生産は持ち直しの動き
昨日、日系自動車メーカーから4月度の生産台数が発表になりましたのでご紹介します。全般に半導体など部品供給不足が解消し受注残解消にむけて生産が進んでいるようです。4月の自動車8社の生産台数は、ダイハツとスズキを除き、国内生産、世界生産ともすべての前年同月比がプラスとなりました。ただし、前年4月の前年同月比は部品不足などにより軒並みマイナスでしたので、前々年同月比は必ずしもプラスということにはなりませんでした。下図の前年同月比(左)と前々年同月比(右)をご覧ください。
前々年比だけでなく、もう少し視点を広げて過去4年間の月平均生産台数と比較した場合には、別の見方ができます。各社の4月の生産台数は、コロナ禍の2020年から2022年の月平均台数に並ぶかまたか超えている場合がほとんどであり、コロナ禍前の2019年の平均台数に対してもそれに近づいているケースが何社かあります。先月ほどではありませんが、報道が報じているように持ち直しの動きではないかと思います。
このことは各社の生産台数の推移のグラフからも読みとれます。いつものように3社ずつご紹介します。
トヨタ、日産、ホンダいずれも今年に入ってから生産台数が増加傾向にありましたが、4月はすべて前月よりも減少しました。しかし、コロナ禍前の水準(2019年の月平均:紺色の横線)が見えてきているように思います。
この3社も同様に、今年に入り増産が続いていましたが、4月は一休みという感じで、すべてのケースで前月よりも生産台数が減少しました。すぐに回復することを期待したいと思います。
一休みは、コロナ禍の期間中、自動車業界を引っ張ってきた感のある軽主体の2社も同様で、前年同期比も前月比も振るいませんでした。
今年に入りずっと増産傾向でしたが、4月は一休みのようです。5月以降順調な生産が継続することを祈ります。