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かんとこうブログ

2023.09.02

今年の夏はどのくらい暑かったのか?

今年の夏は史上最高の暑さであると報じられています。その暑さを表すものとして平均気温であったり、猛暑日の数であったりしますが、実際の気温でどのようであったのかというのが一番わかりやすいのではないかと思い調べてみました。最近4年分の7月と8月の毎日の平均、最高、最低気温についてまとめてみましたのでご覧ください。

7月の気温が上段、8月の気温が下段です。とにかく7月は例年に比べてやたらと暑かったようです。平均気温の平均で4.4℃、最高気温の平均では6.2℃、最低気温の平均でも2.9℃この4年間で最も低かった2020年から見て高い気温を記録していました。

一方8月を見ると少し様相は異なりますが、やはりこの4年間で平均気温、最高気温、最低気温のそれぞれの平均は一番高くなっていました。しかし8月の場合には2020年もかなり暑かったため、その差は7月に比べるとごくわすかでした。この4年間で最も気温が低かった2021年と比較すると、平均気温で1.8℃、最高気温で2.7℃、最低気温で1.8℃高くなっていました。次に今のデータを毎日の推移で表した図をご覧ください。2023年を赤線で示しています。

毎日の推移をみても7月における今年の気温が高いことは明瞭です。平均、最高、最低のいずれにおいてもこの4年間では最も高い日が多くなっています。8月になると、中旬あたりでは青線の2020年が結構高い日が多いことに気づきますが、やはり赤線の位置が全般的に高いことがわかります。事実平均値を計算するとこの4年間では今年が最も高かったことは先に述べました。

となると次は電力消費量はどうだったのかも気になりましたので、調べてみました。

結果は見事に気温と相関していました。当然と言えば当然です。7月のピーク時使用電力量の平均は2020年の21.4%増でした。昨年と比較すると1.6%増であまり変わりません。昨年は姦しく節電の要請があり、大企業や大型商業施設では節電に努めたのですが、ことしはそうした節電の要請もないにもかかわらず、気温の上昇の割には電力消費は増えていないようです。やはり高騰する電気代がクーラーの設定温度を下げさせたのでしょうか?この傾向は8月も同様で、ピーク時の電力消費量の平均は今年よりも2020年の方が多くなっていました。

電力消費についても毎日の推移をグラフ化してみました。気温の推移とよく似た推移になっています。

8月の推移をみると、確かに2023年の電力は2020年よりも低そうに見えます。夏場の電力消費は、基本的に気温で動くけれど、少しだけ電気代高騰により節約志向が高まって電力消費が抑制されているというところでしょうか?暑さはまだまだ続くようです。体に気をつけてお過ごしください。

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