かんとこうブログ

4月25日に日系自動車メーカーから2024年3月および2023年4月～2024年3月までの生産台数が一斉に発表になりました。例月のようにご紹介します。3月は2023年1月以降では最も前年比割れの多い月となりました。（下図）

スズキを除き国内・世界とも前年を下回りました。各メーカー毎の前年比および前々年比のグラフを下に示します。

前年比については先ほど述べた通りで、スズキを除き前年割れでした。ダイハツは不正認証問題による生産中止からようやく全面再開にこぎつけましたが、3月としてまだまだ大幅に減少した生産台数となりました。トヨタを始め他のメーカーも先月や先々月に引き続き前年比マイナスとなっており、2023年1月以降比較的順調にきていただけに2月3月の減速は心配になります。

前年比ほどではありませんが、前々年比（対2022年3月）もそれほど良い数字ではありません。2023年度（2023年4月～2024年3月）の前年比・前々年比は以下のようになりました。

2023年度の前年比はダイハツを除き国内はすべて前年比越え、世界生産でも三菱、ダイハツを除き前年越えで、全体としては、順調に回復した年度であったようです。前々年比も前年比とほぼ同様で、年度としてはまずまずの生産状況であったと考えられます。メディアの報道をチェックしてみましたが、年度としてまずまずであったことの報道が大半であり、この2月3月における生産減速についてのコメントは見当たりませんでした。

3月の生産台数を過去4年（暦年）の月平均台数と比較して示します。

黒い横点線が3月の生産台数です。2023年においては、コロナ禍前の2019年の月平均レベルに並ぶ会社も多くありましたが、3月の台数ではそうした2019年なみあるいは2019年越えはトヨタの世界生産とスズキの国内・世界生産だけでした。

最後に2022年1月以降の月間生産台数の推移を示します。

ダイハツも全面生産に復帰しました。新しい年度（2024年4月以降）の生産増加に期待したいものです。