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かんとこうブログ

2024.05.07

この冬の気温はどのくらい高かったのか?

昨年12月から今年の2月までの日ごとの平均、最高、最低気温の平年値との差については、すでにご紹介していますが、それ以降の3月、4月までを振り返り、今年の冬の気温が平年値(1991年から2020年までの30年間の平均)と比べてどのくらい高かったのか調べてみました。いつものように気象庁の過去の気象データサイトからデータをお借りして計算しました。

今回はデータが多くなるので札幌、東京、大阪、福岡、那覇の5地点のみのデータのご紹介としました。2023年12月から2024年4月までの156日間の日ごとの平均気温、最高気温、最低気温とそれぞれの平年値との対比グラフをご覧ください。

最初は札幌です。縦軸はできるだけ目盛りの最高と最低の差が25℃になるように調整しましたが一部は30℃幅になっています。黄色いボックスで示した数字は2023年/2024年と平年値の差の156日間の平均値です。グラフで注目していただきたい点は、平年値(赤線)に比べて、2023/2024年の青線が上下どちらにあるかという点です。

札幌では、全般に青線が赤線を上回る期間が多く、3月を除き全ての月で平均、最高、最低気温が平年値を上回りました。続いて東京です。

東京も札幌同様、3月を除き全ての月で平均、最高、最低気温が平年値を上回りました。続いて大阪です。

大阪も東京同様、3月を除き全ての月で平均、最高、最低気温が平年値を上回りました。続いて福岡です。

福岡は3月の最高気温だけが平年値を下回りましたが、あとは全て平年値を上回りました。最後は那覇です。

那覇は、すべての月の平均、最高、最低気温が平年値を上回りました。同じようなグラフをいくつもみてもらいましたが、日本中どこでもほぼ同じように平年値よりも高い気温の日が多かったことを実感してもらいたかったのです。

各地の月ごとの平均気温、最高気温、最低気温の平年値との差をグラフにしました。縦軸はすべて揃えてあります。

こうした図にしてみると3月だけは平年値を下回ったケースがあるものの、それ以外の月は全て平年値を上回っていることが一目でわかると思います。もはや地球温暖化は概念ではなく、身体で実感できるレベルに来ていると言えます。暖かい冬はともするとエネルギー的に却って有意なのではないかと思われるかもしれませんが、そうした暖かい冬であっても、まだ二酸化炭素の排出量は年々増加を続けていることを忘れてはなりません。

最後に2023年12月~2024年4月の156日間の平年値との気温差の平均を図示します。東京が最も大きな差になっていますが、これは都市化の影響があるかもしれません。各地平均で1℃以上上がっています。平年値は1991年から2020年までまでの30年間の平均です。とすれば中心値は2005年頃になります。今から20年弱前から1℃以上あがっているということですので、単純に期間を延長すれば100年間で5℃以上あがることになります。今から平均気温が5℃上がった地球を想像したくないと誰しも思うのではないでしょうか?

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