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かんとこうブログ

2024.05.21

3月の大幅下落から回復?・・4月の業況観測アンケート

先週金曜日、日塗工から業況観測アンケートの調査結果を受領しました。組合員の皆様にはすでにFAXでお送りしておりますが、例月のように少し補足データをご紹介したいと思います。

まずは2023年4月から1年間の各需要分野における前年同月比の推移を経産省の確報データも併載した一覧表をご覧ください。

毎月の各需要分野別前年同月比の推移グラフは業況観測アンケートの中に掲載されていますので、そちらをご覧ください。ここでは、2018年の各月の前年同月比を年次に累積した値(これは2018年各月と100とした時の現在の指数を意味します)の2月~4月までを示します。

これは売上金額の推移ですが、昨年から見てきたように、2023年の各月はすべて2018年のレベルを上回っていました。このことは需要分野別に見てもおおよそはそのようになっていたのですが、3月では船舶・構造物を除く全分野がまた2018年の水準を下回りました。どうなることかと心配していましたが、4月には木工を除く全分野がまた2018年の水準を上回るようになりました。と言ってもこれあくまで金額の話です。

全体としての前年同月比の推移を経産省の確報と比較してみました。各月の増減がわかりやすいように縦に並べてみました。並べてみると3月の大減速が衝撃的であったことがわかります。業況観測アンケートの4月の水準は2月までの水準に復帰したかに見えます。

予想通り経産省確報も3月は同様に大減速を示しましたが、同様に4月には回復してくれるものと予想しています。(確報は一月遅れの発表となりますので、3月の結果が5月に発表となります)

こうした統計数値で一番気になることと言えば、やはり数量の低下傾向がとまらないことです。このところ、ずっと2018年を100とした数値で毎月の純出荷金額の指数を示していますが、経産省確報を元に日塗工が発表している純出荷(同業者向けを除く出荷)金額は、前年よりも減少していました。3月の指数は2023年3月から4.5ポイントもダウンしてとうとう70台になりました。図中の黒い数字は2018年を100とした時の2023年の純出荷数量の指数値を示しています。同様に2018年を100とした時の2024年の数値は青字で示されています。4月は回復してくれるとは思いますが、その先も心配しています。

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