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かんとこうブログ

2025.01.22

11月度経産省確報のプラスα・・塗料単価情報

昨日ご紹介した業況観測アンケートの追加情報の最後に、経産省確報に基づいて日塗工が算出している純出荷数量のデータをご紹介しました。純出荷数量とは出荷数量から同業者向け出荷数量を差し引いたものです。そこでまず経産省確報のデータと純出荷数量を比較してみたいと思います。

左が同業者向け出荷を含んだもの、右が同業者向けを除いたものです。縦軸は合わせてありますので、線の高さが出荷数量の多寡を表しています。左図は年度集計、右図は暦年集計なので、グラフの山谷の位置が異なっていますが、それぞれの年のレベルを比較していただければ同業者向け出荷がかなりの数量(おおよそ全体の15%程度)があることがお分かりいただけると思います。しかしここで申し上げたいのはそこではなく、左図でも右図でも2024年の出荷数量は過去6年の中で最低レベルもしくはそれに近いということです。これ以上は昨日書いたので書きませんが、業界人としては大変心配をしております。

さて例月の単価情報ですが、11月の主要塗料品目の単価指数は以下のようになっております。大きな動きはありません。

いずれも値動きは大きくありませんが、アクリル樹脂塗料常乾だけが少し下がり、あとは上がりました。

この4種ではウレタンの価格が下がりましたが、あとはわずかに上がりました。

この4種も大きな動きはなく、粉体が少しさがり、あとは少しあがりました。

原油ナフサ石油製品も大きな動きはありません。

原油は落ち着きを保っていますが、ナフサは高止まりを続けています。ガソリン、灯油については政府の補助金が段階的に縮小されていきますので、今後すこしずつ上がっていくと思われます。

2024年11月時点での価格および価格指数の上昇幅です。(いずれも2021年1月=100)

左図の指数での上昇幅の大きいものは、シンナー、アミノアルキド樹脂塗料、エポキシ樹脂塗料、その他塗料、エマルション塗料の順でした。価格上昇幅の大きいものは、アミノアルキド樹脂塗料、その他塗料、アクリル樹脂塗料(常乾)、粉体塗料、(溶剤系合計)、エポキシ樹脂塗料の順でした。

明日は経産省確報からの塗料原材料価格動向についてご紹介します。

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