かんとこうブログ
2026.09.08
降水量と水害発生の関係・・何mm降ると災害になるのか?
週末に広い地域で大雨が降り、8月の千葉豪雨のように再び水害に見舞われるのではと心配しました。我が家は海抜が4.5mと低いため、こうした大雨の度に、水位情報とライブカメラ映像を交互に見ながら心配しています。そこで気になるのは一体何mm雨が降れば洪水になるのかということです。そんなものは一概に決められないのはわかっていますが、おおよその目安がわかればいざという時の対処もできようかというものですので、調べてみました。
テレビ番組などで言われているのは、各自治体による排水能力の設定が1時間あたり50mm程度ではないかということでした。因みに今住んでいsる茅ヶ崎市においては、中小河川による内水氾濫のハザードマップが作成されており、そこでは1時間あたり81mmにおける浸水高さを示しているので、81mmになれば浸水地域が出ることは確かであり、排水処理能力としてはそれ以下であると推定されます。
実際の事例で確認するのが最も合理的だと思い、8月の千葉豪雨と9月初めの富山・石川豪雨について、降水量と被害状況の関係を調べてみました。ここで難しいのは被害状況をどう把握するかですが、幸い千葉豪雨の場合には、市町村別の床上浸水状況を示した地図が見つかりましたので、この地図と観測地点別の降水量を比べることにしました。床上浸水状況の地図は公益財団法人「泉北のまちとくらしを考える財団」のサイト(下記接続先)から引用させてもらいました。また降水量のデータは気象庁の「過去の天気」サイトから引用しています。
https://semboku-fund.org/chiba_gouu_higai_map

千葉豪雨では千葉県の広い地域で床上浸水が出ていました。この地図を見ると河川氾濫が起きている地域では床上浸水も起きているように見れます。一方で降水量のデータは限られた地点のものしかなく、被災地をすべてカバーしているわけではありませんが、ひとつずつ確認していくと上図右表でオレンジ色と示した地点が床上浸水発生地域、黄色で示した地点が床上浸水が発生しなかった地域と推定されました。観測地点と浸水場所の関係はもちろん正確さに欠ける点は否めませんが、大まかには1時間あたりの最大降水量60mmを超えた場合に床上浸水が発生すると関係づけられました。この1時間あたり降水量を基準にしようと考えたのは、実際の洪水の発生が比較的短時間に発生しており、1日、1時間、10分という時間区分の中では、1時間あたりが最も密接に水害発生と関係していると考えたからです。
上図の右下に青森県鰺ヶ沢の9月2日の降水量を示していますが、ここでも1時間あたり82mm、6時間雨量で215.3mmを記録し、土砂災害や浸水被害がでています。ここはずりバチ状の地形であることも被害を増大させる要因であったようですが、1時間82mmという雨量であり、千葉豪雨のケースと比較しても被害がでて不思議のない雨量であったと思われます。
続いて8月27日の富山・石川豪雨についても同様に調べてみました。ここでも被災状況を市町村ごとに一覧で示す地図がなかなか見つからなかったのですが、SNSデータの解析を行っているSPECTEEというサイト(下記URL)から大雨被害情報数の地図がありましたので、これを使用することにしました。降水量のデータは先ほどと同様に気象庁の「過去の天気」です。
https://spectee.co.jp/report/breaking_sns_toyama_ishikawa_rain_damage_2026/

このケースでもどこで線を引くのかは正確にできませんが、、河川氾濫情報、災害救助法適用地域なども考慮するとやはり1時間当たり降水量が60mmくらいが境界線ではないかということになりました。
もちろん1時間あたり60mmと言っても降り方も偏りがあるでしょうし、その場所の地形や排水能力など多くの要因は関係していることは百も承知で、あえて目安としてこのくらいという程度は書いてもよいかと思っています。
さて、千葉の場合も富山・石川の場合も1日降水量、1時間降水量、10分あたり降水量の3種類の降水量データを示していますが、降水量の記録について調べてみることにしました。同時に今回の大雨の量はランキングに入らないのかということも調べてみました。
結論から言えば、今回の千葉豪雨、富山・石川豪雨における降水量はいずれも歴代の全国トップ10に入る記録ではありませんでした。
この歴代降水量のトップ10については明日ご紹介したいと思います。