お電話でのお問合せはこちら
TEL:03-3443-4011

かんとこうブログ

2023.11.30

今度こそ本格的回復!?・・10月の自動車生産

昨日、日本の自動車メーカーから10月の生産台数が一斉に発表になりました。メディアの見出しとしては「自動車8社の世界生産12%増 10月、半導体不足改善」というものがありましたが、簡潔に全体傾向を表しているように思います。長らく苦しんできた部品不足もようやく解消となるようです。例月のように各社の国内生産、世界生産の前年比、前々年比の数値からご紹介します。

10月の前年比で見ると100%を超えなかったのはスバルの国内とダイハツの国内、世界でした。ダイハツの場合には主要サプライヤーの火災の影響がまだ続いているのかもしれません。前々年比でみると100%を超えなかったのは三菱の国内、世界だけでした。また前年比と前々年比を比較すると前々年比の方が高めであるケースが多く、2021年以降継続して回復傾向にあることがわかります。

また10月の生産台数を過去4年間に月平均台数と比較すると、ほとんどのケースでコロナ禍の月平均台数を上回っていることがわかります(下図)

さらに言えば、国内生産においては、トヨタ、スバル、ダイハツ、スズキが2019年の月平均を上回っており、日産、ホンダ、マツダ、三菱もほぼ2019年の水準に近いところまできています。また、世界に目を転じればトヨタとスズキは2019年の水準をはるかに突き抜けています。スバルとマツダは2019年の月平均とほぼ同水準まできており、まだ2019年の月平均まで距離があるのは日産、ホンダ、三菱、ダイハツとなるでしょうか。

今年にはいってからの各社の国内生産、世界生産における前年比が100%を超えたケースを一覧表にしてみると、前年比越えの割合は国内で78%、世界で74%となりました。特にトヨタは今年に入ってからすべての月で国内、世界とも前年越えを記録しています。

最後に各社の生産台数の34か月間の推移を示します。

コメント

コメントフォーム

To top