かんとこうブログ
2026.10.04
アジア大会陸上競技を振り返って・・
アジア大会は今日で閉幕しますが、連日多くの競技が行われ、多くの日本選手の活躍ぶりを見ることができました。今日は、陸上競技について自分なりに振りかって、選手の健闘を称えたいと思います。趣旨は話題になったかどうかは別にして、私流に「よく頑張った」選手を改めてご紹介したいということです。ここで言う「よく頑張った」とは自分の持てる力を十分発揮できたかどうかの一点に尽きます。具体的には、事前のランキング順位に比べて実際の順位がどうだったかという一点のみで評価しています。その評価の前に、全出場選手の成績を、大会直前のランキング順位とともにご紹介します。
ここで言事前ランキングとは、大会が始まる直前の世界陸連の種目別ランキングを使用し、アジアの選手を各国2名を最大として作成したランキングの順位です。日本選手については、代表選手以外がランキングから除き、日本以外は無条件に上位2名を選んでいます。従って必ずしも日本以外については、このランキング以外の選手が代表になっているかどうかを考慮していないため、必ずしも正確なランキングではないことをお断りしておきます。
男子からご紹介します。メダリストは選手名を赤字で示し、選手名欄を色付けし、4~8位までの入賞者は選手名を臙脂色で示し、氏名、順位を太字で示しています。男子は、金メダル7、銀メダル7,銅メダル4という立派な成績でした。

続いて女子です。女子も男子と同様全般的には健闘が目立ち、金メダル3,銀メダル5,銅メダル6という成績でした。

さてここからが本題です。2023年のブタペスト世界選手権の際に下図のようなグラフを作成し、選手の健闘ぶりを振り返りました。事前のランキング順位と実際の順位の散布図です。事前のランキング順位は、その選手が大会前にもっていたポテンシャルを表わし、実際の順位は大会におけるパフォーマンを表わしていると考えたわけです。全選手のランキング順位と実際の順位をプロットすると下図のようになりました。ランキング順位=実際の順位の線を中心に分布していますが、一次回帰を求めると傾きはやや緩くなり、比較的下位の選手の方がよいパフォーマンスを示すケースが多い傾向にありました。

今回もこれと同じことをしてみました。上図と比べるとあまり散布図らしくない図になってしまいました。これはランキング順位がすべて10位以内であり、実際の成績もほぼ10位以内と言ってもよいほど出場選手が少ないことが要因です。そのためか、上図と比べるとランキング順位=実際の順位の線からの乖離幅が小さくなっています。つまりランキング順位と実際の順位は概ね一致する場合が多いということです。回帰線を求めるとおおよそ、実際の順位=ランキング順位+1となりました。つまり平均的には、平均的にはランキング順位が3位であれば実際の順位が4位となるということを意味しています。もちろんこれは平均とすればという話で、実際には、ランキングを上回ってよい成績を示した選手は大勢いるわけであり、本記事ではそうした選手をご紹介し健闘を称えたいというのが趣旨なのです。

ランキング順位=実際の順位よりも上にプロットされた選手の中で、金メダルについては、男子マラソンの山下選手がランキング5位から、女子の棒高跳の諸田選手、100MHの福部選手がランキング2位からそれぞれ獲得しています。銀メダルについては、男子三段跳の宮尾選手がランキング7位から、400MHの後藤選手がランキング4位から、ハンマー投の福田選手がランキング3位から、女子七種競技の梶木選手がランキング6位から、10000Hの田中希美選手がランキング4位からそれぞれ獲得しています。
しかし、別な見方をするとランキング1位でそのまま実際の順位も1位だった選手の方が立派という見方もあります。そうした選手も6人おりグラフ下の中央に書き出しておきました。男子800Mの落合選手、1500Mの飯澤選手、3000M障害の三浦選手、マラソン競歩の勝木選手、十種競技の丸山選手、女子七種競技の田中友梨選手です。まさに横綱相撲での優勝といえるでしょう。
男女を比べるとランキング順位より実際の成績がよかった選手、同じ選手の割合が女子の方が男子よりも多いようで、比較すると女子の方が全般的には健闘した選手が多かったのではないかと思われます。ただし、1種目あたりの出場選手数も影響しますので、厳密にはさらに検討を要する事項です。
個々の選手、種目について、ランキング順位と実際の成績の関係を一覧表で示します。

男子選手では、「ランキング順位よりも実際の順位が良かったが」が6、 「ランク順位と成績が同じ」が9,「ランク順位+1が成績と同じ」が9、「ランク順位+1よりも成績が下」が11でした。

女子選手では、「ランキング順位よりも実際の順位が良かったが」が12、 「ランク順位と成績が同じ」が9,「ランク順位+1が成績と同じ」が8、「ランク順位+1よりも成績が下」が7でした。
生憎天候に恵まれない大会でしたが、降りしきる雨の中力を限り戦ったすべての選手に賛辞を送りたいと思います。