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かんとこうブログ

2022.01.17

週末の人出と感染者数の見通し

オミクロン株の感染が驚くべき速さで拡大しています。この週末の東京・横浜の人出と直近30日間の東京の実効再生産数と感染者数の推移についての近似式から計算した1週間後の感染者数の予測をご紹介します。

今年に入ってからの休日の人出は年末までと一変し、増加傾向は止まり、年末に比べてかなり減少しています。とはいえこれはあくまで東京・横浜の主要駅の休日に昼間(15時台)のデータだけですので、すべてを語れるかは問題があるとは思いますが、人々の行動に変化が出てきたことは確かだと思います。いつものようにアグープの公表数値を引用して、東京横浜の主要駅15か所の平均値(感染拡大前の2020年1月~2月の休日15時台の人出を100としたときの値)を示します。

今年に入り、三が日、三連休、この週末といずれも人出は明らかに年末から減少しています。この傾向はデータを取っている15地点すべに共通しているように思われます。(下図:赤丸で囲んだ部分が今年の人出)

しかしながら、実効再生産数、感染者数についてはまさに急拡大モードにあります。直近30日の実効再生産数の推移と近似式を示します。左が多項式(2次式)近似、右が累乗近似です。

実効再生産数は1月10日がピークでしたが、実効再生産数はあくまで増加が急激である場合に高い数値がでますので、この数日下がってきたからと言って安心できません。増加の仕方が多少緩やかになったというだけのことですので。参考までに両方の近似式でこの1週間後を計算すると二次式が6.0、累乗が6.5という大きな数字になります。

直近30日の感染者数についても同様に推移と近似式を示します。左が多項式(2次式)近似、右が累乗近似です。

R2乗値は、実効再生産数よりかなり高い(相関の度合いがより高い)数字となりました。上と同様に今から1週間後の感染者数を予測すると、2次式が7600人、累乗が14000人という大きな数字になります。いずれにせよまだ拡大は続くという近似式です。

先週は毎日1000人ずつ新規感染者が増加するといった未曾有の事態でした。今日は月曜日ですのでそう大きな数字はでないでしょうが、火曜日の新規感染者数がどのような数値になるか大変に注目されます。

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