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かんとこうブログ

2022.06.06

SDGレポート2022 その1 予想外に上位にいた!?日本

 6月3日の新聞に「SDGレポートなるものが発表されて、世界のSDGsに関するランキングが掲載されており、日本は19位であった。2018年と2019年は15位、2020年は17位、202118位とこのところ継続してランクが下がっており、目標別ではつくる責任、つかう責任と言った項目の評価が低かった」という内容の記事がありました。これまでさほど注意して見ていなかったのですが、もう少し詳しい内容が知りたかったので、ネットでレポートを探してダウンロードしてざっと眺めてみました。(下記URLからダウンロードできます)

https://dashboards.sdgindex.org/downloads

本当はじっくり読んでみました、と言いたいところですが、英文で500ページもあるのでとても読めません。ななめ読みどころか飛ばし読みして概要を朧気に理解したという程度ですが、ちょっと興味を覚えたところを中心に今日と明日の2日間でご紹介したいと思います。

まず気になったのは、日本を含め各国のランキングはどうかということでした。とりあえず世界の上位30位プラスアルファとその点数をご紹介します。ランキングに載っている国や地域は163でした。

予想通り上位メンバーのほとんどは、緑で色付けしたヨーロッパの国々でした。日本は19位ながらヨーロッパ以外では最上位になります。この点数は所謂「SDG17の目標」毎の評点を合計したもので、日本は79.6でした。と、これだけ見ると日本も意外に頑張っているなと思うのですが・・。

参考までSDGs17の目標とは、最近よくテレビでもよく見かけるようになりました。国連で採択された国際社会共通の目標で、下の図とともに紹介されています。詳しくは後ほど紹介しますので、とりあえずは「ああ、見たことがある」と思っていただければ結構です。

各国の点数は、この17の目標についてそれぞれ目標達成度と進捗度合いで評価されています。目標達成度は、目標達成(緑)、未達項目あり(黄色)、重要未達項目あり(オレンジ)、主要項目未達の(赤)4段階で評価され、進展程度については、順調(上向き矢印)、まずまず(斜め上向き矢印)、停滞(点)、逆行(下向き矢印)の4段階で評価されています。実際の日本の評価はこんな風に表現されていました。

この表記を眺めていても、日本の各目標の進捗が世界に比べてどうなのかわからないので、世界トップのフィンランドと高所得国(ひとりあたり国民総所得が12,536 US$以上の国)の平均と比較してみることにしました。

 

日本が「目標達成」と評価してもらったのは、17目標中、4の教育、9の産業・技術革新の基盤、16の平和と公正の3つでした。特に916は世界一のフィンランドでさえも目標達成ができていないので世界に誇っても良いのではないかと思います。

逆に「主要目標未達(最低レベル評価)」と評価されたのは、3のジェンダー平等、12のつくる責任、つかう責任、13の気候変動対策、14の海洋保護、15の陸地の保護、17のパートナーシップの6つでした。これら「主要目標未達」の中でフィンランドだけでなく、高所得国と比べても遅れているのではと気になったのは以下の3目標でした。

 

5のジェンダー問題、12のつくる責任、つかう責任、17のパートナーシップです。と言ってもそれぞれの目標にはさらにいくつかの具体的な目標がかかげられており、その内容がわからないと何を改善していけばよいかかがわからないと思いますので、それぞれの具体的な目標を示します。

字ばかりたくさん並べて申し訳ありませんが、それぞれを要約すると以下のようになります。

5のジェンダーは、いかなる性差別も許さないといことです。日本がこの項目で評価が低いのは5-4の家事の分担や考え方、5-5の社会的に高い地位への女性の進出の少なさによるものと思われます。

12のつくる責任、つかう責任については、資源を効率よくつかい無駄を出さない、ゴミを増やさないといったことで集約できるかと思いますが、電気製品の廃棄の多さやプラスチックごみの輸出などがマイナス評価になったのではないでしょうか?

17のパートナーシップでは、とにかく自国だけが目標達成したのでは不十分で、先進国は途上国が目標を達成できるよう最大限の努力をしなければならないとされています。その支援は金銭面にとどまらず、あらゆる分野に及んでいます。まだまだ日本のODAはじめと途上国支援は不足のようです。

こうした具体的な目標をみると、なおのこと、これら3つの目標について確かに今後日本が改善していく必要があると思われます。

SDG17の目標の理念は、すべての国が目標を達成し、この地球上で持続可能な成長を遂げていくことにあります。自国のランキングにのみ囚われることなく、理念に沿った努力を求めているというということがよくわかりました。明日は「世界の国々の現状」と「SDGsと経済の関係」についてご紹介したいと思います。

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