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かんとこうブログ

2023.10.03

9月もやはり暑かった・・気温と最大電力実積で振り返る

9月もやはり暑かった!と気温が示していました。これまで7月8月と東京(大手町)の気温と東京電力の最大電力実績の数値をご紹介してきましたが、今日は9月の実績とさらに7月から9月までの3か月の実績もあわせてご紹介したいと思います。広い関東地方の気象データとして東京大手町の1カ所で代表することの是非は問われてしかたないですが、簡便法としてご容赦ください。9月の東京(大手町)の日毎に平均気温、最高気温、最低気温の月平均を過去3年間と比較して示します。(出典:気象庁の過去の気象データ検索(下記リンク先)

気象庁|過去の気象データ検索 (jma.go.jp)

この4年間ではいずれの数値でみても今年が最も暑かったことは間違いありません。昨年と比較して平均で2.3℃、最高で2.4℃、最低で2.5℃高かったことがわかります。2℃以上違うというのは相当なことです。一日ごとのデータを見てもやはり暑かったことがよくわかります。

赤い線が今年の気温を表していますが、一部を除き常に最も高いところにプロットされていることがわかります。

7月から9月までの3か月で日毎の平均気温、最高気温、最低気温の月平均をグラフにして並べてみました。いずれの月のいずれの項目で見ても、今年が最も高かったことがわかります。7月から9月までのどの月も高いのですが、特に7月と9月が過去3年と比較した場合に一段と高いように見えます。つまり、暑い夏がこれまでより長く続いたということになります。

一方で電力消費も、気温と密接に関係していますので、9月の最大電力実績は、やはり過去4年間では最も高くなっています。(出典:下記接続先)

でんき予報|東京電力パワーグリッド株式会社|東京電力ホールディングス株式会社 (tepco.co.jp)

これは気温の上昇とともにエアコンの使用が増えるためであり、今年は昨年と異なり節電の要請もほぼ聞かれませんでしたので、しかるべき結果かと思います。7月から9月の3か月間についても図示すると以下のようになり、気温と同様の傾向にありますが、8月について言えば、最大電力実績の平均はわずかながら2020年を下回っています。もともと2020年の8月も今年同様暑い夏だったのですが、気温では今年を下回っていました。これは環境問題由来の節電意識の高まりというよりは電気代の高騰による経済的節電意識の表れかと思っています。

最後に、最電力実績と平均気温(月平均)の散布図を示します。非常によい相関関係を示しています。また、赤丸で示した2023年の7月、8月、9月がこの4年間でも気温も高く、電料消費も大きかったことも如実に示しています。

来年以降、こうした暑くて長い夏が続くことになるのでしょうか?気象は単に二酸化炭素濃度だけできまるほど単純なものではありませんが、地球という惑星全体の熱収支を考えた時には、こうした暑くて長い夏はもっと厳しくなる可能性が高いことを覚悟しなければならないということになります。

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