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かんとこうブログ

2024.01.16

コロナは今どうなっているか?

最近また新型コロナの感染者が増えているというニュースがありました。数週間連続で増加中とのことですが、コロナは今どうなっているのでしょうか?1月12日(毎週1回発表)の資料でご紹介します。資料は、厚生労働省のサイト(下記引用元)から引用しています。

001188996.pdf (mhlw.go.jp)

   

昨年5月の5類移行以来、感染者の全数把握は行なわれておらず、定点あたりの報告数で代用されています。また入院者数については、G-MISデータに基づく定点医療機関における新規入院患者数(参考値)であり、9月25日以降は取扱いが都道府県にその扱いが委ねられたため、データの連続性が必ずしも保証されていませんが、とりあえず連続性が保持されている前提で話を進めます。下図左が感染者数、右が入院者数です。

   

   

左右見比べるとほぼ相似形です。つまり、感染者数と入院者数の関係、すなわち感染者のうちで入院する人の割合は第8波以降あまり変化していないということです。さらに1月12日発表のデータでは、感染者数、入院者数とも過去の第8波や昨年8月のピークに比べるとまだまだ少ないレベルとなっています。

   

また今年に入ってからの入院者の内訳をみると、全2362名のうち、ICU入室者が120名(5.4%)、人口呼吸器利用者が40名(1.8%)と低い水準となっています。(下表)

   

   

また死者については、札幌医科大学のサイトで確認しても、最近7日間の死亡者数は人口100万人あたり0.0人となっており、重症化や死亡は少ない状況と思われます。

   

年代別では、下表、下図のように、若年層の感染が多く、高齢者層の感染者数は年代別では最少の部類となっており、高齢者の感染が広がっているという訳ではありません。しかし、感染者数と入院者数の関係では、高齢者の場合には感染すると入院する割合が他の年代よりも高くなっていますので、引き続き高齢者は感染をできるだけ避けた方がよいとも言えます。

   

    

世界的にも新たな変異種が流行しており現在も感染者は連続して増加中ということですので安心はできません。引き続き日々の感染予防は続けた方が良いと思われます。厚労省や関係諸機関によるモニタリングは継続されていますので、今後も時々チェックしていきたいと思っています。

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