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かんとこうブログ

2025.01.23

比較的穏やかなれど全体としてはまだやや上昇・・確報原材料

11月度経産省確報から塗料の原材料になると思われるものの単価動向をご紹介します。いつもの順番で樹脂材料から始めます。

ビスフェノールAの製品出荷情報が突如消えました。理由はわかりませんが、それゆえ報告できません。全般に大きな変動はなく、今月はピックアップしてご紹介する基準を5%以上の変動から3%以上の変動に変更しました。樹脂材料では、メタクリル酸エステルとエピクロルヒドリンがやや大きな変動を見せました。続いて有機溶剤です。

こちらも全般に大きな変動はなく、唯一メチルイソブチルケトンだけが大幅に値下がりしました。このメチルイソブチルケトンの価格はグラフで示されたように周期的に価格が大きく変動しています。続いて顔料です。

顔料は比較的変動が大きく、3%以上の変動は、酸化亜鉛、アゾ顔料(以上値上がり)、酸化第二鉄、フタロシアニン顔料(以上値下がり)でした。最後は樹脂です。

樹脂では、3%以上の変動があったのは、アルキド樹脂、エポキシ樹脂(いずれも値下がりでした)

報告のあった22品目のうち値上がり11品目、値下がり11品目と同数でした。

先月から3%以上価格が変動した材料の出荷数量と金額の推移を示します。

これらの品目は、長期的な傾向として、数量が減少傾向であることに加え、数量と金額が乖離傾向にありますので当然単価は上昇します。アゾ顔料については、必ずしも数量減少傾向とは言えないのですが、金額がいつのまにか数量よりも上方に位置するようになり、単価が上がってきています。

今月3%以上価格が下がった品目も全般的には、先ほどと同じく数量が減少傾向で金額が上昇かつ数量と乖離傾向ですので単価は基本的には上昇傾向です。基本的には塗料の原材料は単価上昇基調であると言っても過言ではないでしょう。

最後に今月報告のなかったビスフェノールAを除いた22品目の2024年の単価指数(2021年1月=100)を示します。全体の平均としては150.4と再び150を超えました。4年間で原材料価格が1.5倍になったということです。

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