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かんとこうブログ

2026.04.27

石油化学製品の3月の生産数量が発表になりました!

トルエン、キシレンを含む石油化学製品の2026年3月の生産数量が、日本石油化学工業協会から4月23日午後5時に発表になりました(下記接続先)。この発表はあくまで生産数量であり、出荷数量とは差異があることをあらかじめ申し上げておきます。ただ、常識的に考えて、またトルエン、キシレンの実績から見ても生産数量は出荷数量と連動していると考えられます。

主要石油化学製品生産実績|石油化学工業協会

それでは、3月の生産数量を含む2025年1月以降の生産数量の推移を全18品について示します。グラフの枠内を関連するナフサの成分によって色分けしておりますが、これはあくまでご参考で、私が個人的に調べたことを基準に関連付けをしております。発表された18製品と関連するナフサ成分の関係は以下のようになっています。

それでは18製品の生産数量推移を示します。

この10製品の中では、ポチプロピレンがポリプロピレン系、MMAモノマーがポリプロピレン/ベンゼン/エチレン系、スチレンモノマー、同ポリマーがエチレン/ベンゼン系である以外はすべてエチレン系となっています。いずれも3月は2月またはそれ以前と比べると生産数量が少なくなっています。基礎となるエチレン、プロピレンの量が減っているので、当然の結果だと思われます。製品ごとで減少程度に差がありますが、それについては後で比較します。

これら8製品は、もととなるナフサ成分で言えば、エチレン系、プロピレン系、ブタジエン系、芳香族系とすべての種類が揃っています。これら8種の3月の生産数量は全体からみるとずいぶん低いものが多くあります。特にアセトアルデヒド、合成ゴムSBRなどは大きな落ち込みとなっています。塗料業界が最も注目しているトルエン・キシレンは2026年に入ってからははっきりと減少しています。ただ、その減少の程度は比較的少量のようです。

以上18製品について、3月の生産数量について前年同月比、および前月比を計算してみました。

前年同月比が100を超えたものは一つもありませんでした。最も重要なエチレンの数量が大幅減ですので整合性があるように思われます。前月比を見るとスチレン、エチレングリコール、合成ゴムBRが前月を上回りました。いずれも前月が前々月から大きく落ち込んでいたことが影響しているのではないかと思います。

さてトルエン、キシレンですが前年同月比では84.9%、88.0%、また前月比では92.3%90.6%とこれら18製品の中では比較的減少の割合が少ない部類に属しています。減少の程度がトルエン、キシレンなみかそれ以下となるとスチレンモノマー、ポリマーくらいしかありません。従ってトルエンとキシレンは、3月において処理するナフサの量が減少する中でよく踏みとどまってくれているように見えます。

3月生産分には海峡封鎖寸前に通過できた船が運んできたナフサの分も含まれていると推定されますので、4月以降に比べれば、輸入ナフサの供給量はそれなりにあったのではないかと思われます。従って4月以降は中東以外からのナフサの調達がかなり行われない限りこうした石油化学製品の生産量はおちこむのではないかと心配されます。

さて冒頭これはあくまで生産数量であり、出荷数量とは開きがあると言いました。どのくらいの差かというと以下のようになります。大まかに言って出荷数量は生産数量の半分くらいとなるでしょうか?この差は自家消費(自社内で他の物質へ変換している)であると思われます。3月の石油化学製品および塗料の出荷数量については、在庫数量ともあわせて来月中旬に発表されます。

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