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かんとこうブログ

2026.07.21

ワークマンの暑熱対策素材について

またまた「がっちりマンデイ」ネタで恐縮ですが、12日の日曜日に紹介されていたワークマンの「エックスシェルター」という素材が気になりましたので調べてみました。以下ご紹介するのはすべてワークマンのカタログ(下記URL)からの引用です。

https://www.workman.co.jp/catalog/2026ss/#target/page_no=7

   

このカタログを開けるとこれからご紹介する三つの素材が紹介されていました。なかなかのハイテク製品であり素材の構成、商品のスペックともに見応えのあるものでした。暑熱α、β、Ωの3素材はこんな風に紹介されています。

   

   

ここでは素材の概略と特性が載っていますが3つを比較・整理するため、書いてあることを表にしてみました。まず組成と構造からみていきましょう。

暑熱αとβは表と裏とも同じ素材で作られていることがわかります。表側には酸化チタンを含んだポリエステルが使用されて紫外線や赤外線を反射するとあります。これらは遮熱(高日射反射率)塗料でもおなじみの性質です。酸化チタンの光触媒作用についてはどう対処しているのか気になりますが、そうした情報はありませんでした。暑熱αとβの差異は、裏側の構造にあるようで、βには凸凹かつ微小孔が存在し通気性を向上させているようです。

αやβと比べると暑熱Ωは全く別物です。表側はセラミック粒子を含有する特殊断面構造と書かれています。セラミック言われても範囲が広すぎますが、特性を見るとやはり紫外線、赤外線の反射率が高いことから酸化チタンではないかと想像します。特殊断面構造というのも範囲が広すぎますが、通気性に優れているようなので、多孔質構造ではないかと思われます。裏側については微小通気孔知書かれています。このΩの特徴は、濡れると冷却するということです。水を吸収し気化する過程が迅速に行われるようです。

素材の特性について一欄表にしてみました。

確かにこの表を見ると、暑熱素材として多くの優れた特性があることがわかります。黄色く色づけしたところは3つの素材の中で最も優れた素材であることを表わしています。ただしこうした素材の特性だけを見ていても実際にどのくらい涼しいのかはわかりません。それを見るためには、下図のデータのように実際に着用した場合に近い特性で比較する必要があります。

気化冷却性試験とは、汗などの水分が生地に吸収されて気化する際にどのくらい体温を下げることができるかという試験です。この試験では3つの素材に大きな差がつきました。暑熱αは8分後に比較布と比べて約10℃低くなりました。暑熱βでは90秒後に約11℃低くなりました、暑熱Ωはさらに速く温度が下がり、50秒後に約14℃低くなりました。差は歴然です。この試験では、温度が下がる要因として、水が生地へ吸収される速度、生地から水が気化する速度、気化した水が外部へ拡散する速度などいくつか要因があり、中でも素材全体の通気性は非常に重要な要因であること予想されます。

とは言え、日光の反射も重要ですし、この気化冷却性だけでは判断できないことも確かです。

ワークマンのカタログでは、暑熱Ωのページにはワークウエアが、暑熱αのページにはアウトドアやスポーツ用が、暑熱βのページには半袖Tシャツや小物が主として紹介されています。αは内側にβやΩと一緒に使用するとことが推奨されています。

暑熱α、β、Ωの暑熱機能について、カタログから切り出してみました。素材についてここまで丁寧に特性を説明しているのはワークマンの自信の表れでと感じました。

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