かんとこうブログ
2026.10.15
クマの出没情報、その後とこの先の見通し
昨日環境省がクマに関する情報を更新しましたので、8月までの出没情報を中心にご紹介していきたいと思います。8月までの出没情報が最新と言われると、この情報化社会の中でいかにも遅いと感じます。クマにより大きな被害を受けてきた岩手県と秋田県では、それぞれ秋田県が「クマダス」岩手県が「べアーズ」という情報サイトを立ち上げ、報告があればすぐに、場所と時間が表示されるようになっています。実際にクマと対峙せざるを得ない自治体では迅速な情報提供が不可欠であり、このようなシステムが構築されているのですが、環境省の出没情報はひと月半遅れての発表です。
クマの出没情報数の多い府県について今年1月から8月までの出没数の推移を過去3年との比較で図示します。縦軸は一致させてありますので、目で見た感じがそのまま出没数の多寡を表しています。今年の推移は赤線で表しております。


6月までの推移では、全国でも岩手県や秋田県などでも、最悪と言われた昨年を上回っていましたが、8月の出没件数では、例外なく減少して、過去3年を上回る府県はなくなりました。このまま推移してくれれば、昨年のような大きな被害にはならないという期待がもてます。
とは言え、昨年においてもクマの被害は9月以降に急増していますので、この先のデータがほしいところです。冒頭ご紹介した「クマダス」「ベアーズ」では昨日までの出没件数が見れますので、この両県を調べてみました。
とりあえず9月までのデータを入れてグラフを描き直しました。

今年の9月は明らかに昨年あるいは令和5年とは異なる傾向で、8月よりもさらに少ない出没状況でした。グラフには載せていませんが、10月1日~14日までの2週間の出没件数も岩手県47件、秋田県39件と9月よりも少なくなりそうな件数でした。このまま減少していってくれることを期待します。
この両県の9月の推移を見ると、8月から9月にかけて増加したのが令和5年と7年、減少したのが令和6年と8年になっています。これは偶然ではなく、どんぐり等の木の実が豊作、凶作を1年おきに繰り返すことと整合しているように思われます。
一方、人身被害者数のデータも更新されていました。ただ、死亡事故については7月10日以降更新されていません。

この人身被害者数の統計は9月まで発表されていますが、今年は9月に入っての増加は認められていません。
出没件数、人身被害者の9月のデータから見て、安心はできませんが、今年は昨年のようなクマが大挙して出没する状況は避けられそうな期待をしています。