かんとこうブログ
2026.10.14
少晴多雨・・各都道府県庁所在地の9月における降水量と日照時間
9月の月間降水量と日照時間を調べてみました。全国的な傾向を求めるため各都道府県庁所在地の降水量と日照時間を調べました。ほぼ全国的に「少晴多雨」であったことがわかりました。もちろん「少晴多雨」などという四文字熟語はありませんが、雨が多く、日照時間が少なかったということを四文字で表現するとこんな言葉になるのかと思います。
最初に降水量のデータからご紹介します。出典はすべて気象庁の「過去の気象データ検索」です。各地の月間降水量を左から右へ、北から順に並べてみると下図のようになりました。関東地方と山梨県を黄色に、東海地方をオレンジ色で示していますが、このあたりの降水量が多かったことがわかります。

これを平年値と比べてみました。青が2026年9月、赤が9月の平年値(1991年~2020年の30年間の平均)です。

札幌と高知を除き、全てのケースで2026年9月の降水量が平年値の降水量を上回りました。中でもさきほど今年9月の降水量のグラフで色付けした都県が抜きん出て平年値を上回っています。
今度は降水量の多い順に並び変えてみました。やはり関東地方、東海地方の降水量が多いという結果でした。わずかに例外は宮崎県で、上から4番目でした。

さらに9月の降水量を平年値と比較して平年値比%として多い順に並べてみました。

ここでも同じような結果になりました。上位10県のうち関東、東海以外は2県のみでした。さらに重要なことは、47都道府県中39都道府県が平年比100%を超えているということです。平均をとると152%になりました。乱暴な言い方をすれば、今年の9月は、平年の1.5倍の雨が降ったということになります。特に千葉は平年比で376%でした。4倍弱の量です。
となると当然日照時間は少なくなるであろうと想像がつきますが、事実その通りの結果でした。まず北から順に並べた日照時間です。先ほどの降水量とは真逆の傾向にあり、甲府と関東地方、さらに東海地方の日照時間が少なかったことがわかります。

これを平年値と比較してみます。

平年値の日照時間が今年9月の日照時間を上回ったのは、札幌、青森、秋田、那覇の4都市だけで、あとはずべて平年値が上回りました。
日照時間についても多い順に並べてみました。

これも先ほどの降水量とは逆の結果でした。関東地方、東海地方は少ない方のトップ10に名を連ねています。さらに平年比が大きい順に並べてみました。

平年比で比べても結果は日照時間そのものの順番と大差ありません。少ない方は圧倒的に関東、東海で占められています。そしてさらに重要なことは日照時間が平年比で100%を超えたのは、青森、那覇、札幌、秋田、長崎の5都市だけで、あとは全て平年値を下回りました。平均をとると65%になりました。これも先ほどと同様に乱暴な言い方をすれば、日照時間は全国平均で平年値の約2/3でした。
以上を要約すると以下のようになります。
9月の日本全体の降水量と日照時間については、雨が多く(平年の1.5倍ほど)、日照時間が少ない(平年の約2/3ほど)月であった。平年値よりも降水量の多かった都道府県数が39、平年値よりも日照時間が少なかった都道府県数が42とこの傾向はほぼ全国的であった。地域的には関東地方と山梨県、東海地方においてこの傾向が著しく、顕在化している水害被害のみならず、短期的・中長期的な農作物への影響も心配される。
こうした現象の背景に温暖化があることは否定できないものと思われます。温暖化によって水害と干ばつの2極化が進むと言われており、今年の夏には、飲料用水の取水制限が行われたことも考えれば、やはり来年以降もこうした降水・日照に関しても極端な現象に備える必要があると思われます。