かんとこうブログ

5月17日に経産省確報2023年3月度まとめを日塗工から受け取りました。例月のように品目別の単価指数（2021年1月＝100）の動向をご紹介します。

これらの塗料の中で、2月から3月にかけて単価が上昇したのは、エポキシ塗料と粉体塗料のみで、あとは横ばいもしくは降下傾向にあります。ながらく続いた塗料原材料の価格高騰も一段落の様相ですが、一方で気になるデータもありました。原油、ナフサ、ガソリン、灯油の価格動向です。（下図）

原油（3月/4月）、ナフサ（3月）の価格指数が再上昇しました。ガソリン、灯油については補助金により価格が張り付いて動かないために価格の変動がありません。原油、ナフサの再上昇が一時的であることを祈ります。

最後に2021年1月から2023年3月までの27カ月間でどのくらい価格、および価格指数が上昇したかを下表、下図に示します。

価格指数値（左図）ではシンナー、エポキシ塗料、アミノアルキド樹脂塗料の順に増加幅が大きいのですが、価格そのものの上昇幅（右図）となると、比較的単価の安いシンナーやエポキシ樹脂塗料を追い抜いてアミノアルキド樹脂塗料の価格上昇が最も大きいという結果でした。